歯並びの乱れによる悪影響は、「見た目が悪い」という審美面にとどまりません。
食べ物を噛む機能はもちろん、全身の健康にまで悪い影響を及ぼすことがあります。
ここではそんな歯並びが原因で起こる身体の不調についてわかりやすく解説します。
頭痛、肩こり…歯並びが悪いと、身体全体に影響が起こります
歯並びが悪いと、顎やその周囲にまで不調が現れることがあります。
具体的には、顎関節の痛み肩こり、頭痛などです。一見すると、歯並びとはまったく関係がないように見えますが、実際は間接的ながらもつながりがあるのです。
なぜ歯並びが身体に影響するの?
歯並びの乱れが身体の不調を招く理由は、順を追って理解することが大切です。そこでまず、そしゃく機能の低下について考えてみましょう。
●そしゃく能率が低下する
歯並びが悪いとかみ合わせまで乱れて、噛む機能が低下します。
本来であれば、歯列全体で噛む力を分担するのですが、一部の歯に力が集中してしまい、歯や歯茎、顎関節に過剰な負担がかかります。
その結果、歯の破折や摩耗、顎関節症などを引き起こすことがあります。また、口腔や顎関節は脳との距離も近いことから、有害な刺激が伝わって頭痛を生じさせることもあります。
●口腔周囲の筋肉は連動している
お口周りや顎周囲の筋肉は、首や肩とも連動しています。
歯並びの異常によって過剰な負担を強いられた筋肉は、口腔周囲のみならず、首や肩にまで凝りが生じます。乱れた歯並びによって顎関節症や肩こりなど引き起こされるのはそのためです。
かみ合わせも正常化させることが大切
矯正治療を希望される方の多くは、見た目を良くしたい、といった審美面の改善を第一に考えることかと思います。
それは決して間違ったことではないのですが、機能面の改善も同じくらい重要であることを知っておいてください。
つまり、歯並びをきれいに整えるだけでなく、かみ合わせまで正常化させることが正しい矯正治療といえるのです。
まとめ
このように、歯並びが乱れていると、全身にまで悪影響が及ぶことがあります。
原因不明の頭痛や肩こり、顎の痛みなどに悩まされている人は、歯並びに原因があるのかもしれません。
京都市にお住まいで心当たりのある方は、いつでも当院までご相談ください。マウスピース矯正(インビザライン)のように快適に歯並びを治せる治療法をご提案します。
2021年05月20日
カテゴリー: 矯正歯科コラム